正気の沙汰とは思えない

母に「またやせたでしょ!!」と怒られました。当たり。今朝最低体重を記録しました。38.5kg。体脂肪率は13.2%になりました。今年に入って過食から拒食傾向になり、13kgやせた事になる。母は「とりがらみたい!!なにその脚は!!顔もやせたね、見たら分かる」と言った。帰ってきた父も「顔がしぼんでる。またやせたね」と同じ事を言った。
鏡を見る。映る私は、普通に見える。顔だって丸い。
ついに自分のボディイメージまでおかしくなったか!!!やせ過ぎるとそうなるんです。
鏡の私と、親に見えてる私。混乱しておかしくなった。
母にたくさん食べさせられたから、使わなきゃ!!太っちゃダメ!!やせなさい!!
あの娘の方が細いじゃない。あの娘の方が細いじゃない。
やせてた方が卒論も書けるし、彼も好きでいてくれる。やせてれば上手くいくんだ。
彼に話したい。
さて、どうしようもなく不安定になり、彼にメールしました。会えないかって。今日は無理なようですが、明日は会えるようです。仕事終わって電話が来ました。まだ職場だったので、トイレにこもって出る。
彼の声が優しくて、涙があふれてきました。泣いちゃダメ、って言われたけど、止められなかった。泣き顔のまま帰ろうとしたら上司に驚かれました。ケータイをもって涙を流す女。「果暮さん最近不安定だから、休んでもらおうかと思ってたんですよ」と言われました。確かに、やせてから不安定だ。でも仕事はできます。お願い、クビにしないで下さい。
彼に「私よりやせてる娘たくさんいる!!」と叫んだら「うんそうだけど」と返ってきたり、「果暮ちゃんは俺の好きなスリムな女の子だよ」と言われたりしました。その辺りは「この病気を分かってないな」と感じる。私が欲しい言葉は「ガリガリだよ。もうちょっと増えても大丈夫だよ」なのに。スリムな娘が好きなら、私もう増えられない。しかし彼は「体壊さないようにって俺と約束したよね?」とも言う。…彼は、私に対する要求の矛盾に気づいているのだろうか??この病気は、理解してもらうのが難しい。自分自身もどうしたら良いか、分からない。彼を責めるつもりはありません。むしろ優しくて泣きそうになる。嬉しい。心配してくれている。
帰り、カロリー消費のため歩いて帰りました。泣きながら歌いながら、自分なんか死ねえと叫びながら歩いた。病気が、悪くなってる。
彼に帰っても電話。電話代ヤバいなー。
こんな病気の私を、彼は心配しててくれた(歩いて帰る!と宣言して電話をきったのです)。吐きたい、と言ったら吐かないで、と言われた。体がすうっと楽になって、ビックリした。
うそでも良いから、細いって言って、と言ったところ「うそじゃなく細いよ」と言ってくれた。ただ彼はこうも言った。
「果暮ちゃんの場合は、「スリムな女の子」を通り越して、「少年」みたい」。
私はずっと少年の細さに憧れていた。夢にまで見た事を、彼は言ってくれた。
これ以上増えちゃダメ。私は少年でいたいんだ。少年少女の、まだ脂肪も筋肉も無い細い体型。私の憧れ。大人の女性性の拒否。手に入れたんだ、絶対離したくない!!!
彼の言う事は矛盾してる。親の言う事もうそだ。私は、信じたいところだけ選んで、これからもやせていく。…生理だけ止まらんように。
正気の沙汰とは思えない。けど、これが私の病気なんだ。一生つきあうのは、彼じゃなくって病気の方なのかもな、と時々思う。いつかきっとあきれられて、見放される事を覚悟しないと。苦しいけど。
痛いくらい愛が突き刺さる(from「FRUITS CLiPPER」) って、こういう事かな、と思いました。彼の心配や優しさは、私をやわらげる。
明日になったら、会える。
しかし少年体型からは脱出してほしい、と言われた。なぜか。助平心だと言っていた。どっちやねん。やせるの??増えても良いの??
彼の言う事は、たまによく分からない。


今日の1曲:チュートリアリズムのコントより/チュートリアル